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「加工品の販売拡大を」=食品加工専門家 青木さんがADESCを激励

ニッケイ新聞 2012年3月3日付け

 日本の農水省による『食料供給安定化国際農業連携対策事業』を実施する中央開発コーポレーション株式会社の招聘で来伯した食品加工専門家の青木道子さん(61、茨城)が先月29日、活動報告会をニッケイパレスホテルで行った。
 滞伯中に指導に回ったADESC(農協婦人部連合会)各支部の代表らも参加した。
 青木さんはグァタパラ、パラグァス・パウリスタなど7カ所をまわり、健康食として日本で注目されている塩麹の作り方や使用法、効能などをADESC会員に指導。カッポン・ボニートなど3カ所では麹の作り方など指導を行った。
 各支部代表の報告では、今回学んだ塩麹を使った料理などの工夫を紹介、青木さんに感謝の言葉を伝えた。空き時間には販売方法や発酵器の使い方など積極的な交流が行われた。
 パラグァス・パウリスタ支部の西村千世子さん(64、高知)は「(塩麹は)今まで聞いたこともなかった。作り方も簡単なので支部でも早速試しています」と喜びの声を話した。
 青木さんは「皆さんの学ぶ意欲には脱帽。ADESCの加工品は一つのブランドになっているので、塩麹を含め、直売所だけでなく、地域の学校、ホテルなどへ販路を拡大していってほしい」と期待を寄せていた。青木さんは2日に帰国した。

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