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希望の家=今年も豪華に慈善お茶会=収益金約3万2千レは運営費に

ニッケイ新聞 2012年3月28日付け

 希望の家福祉協会(上村惠ジャイロ理事長)が21日、援協福祉センター5階ホールで『第12回慈善お茶会』を開催し、約200人が参加し食事やビンゴを楽しんだ。
 同施設の月の運営費は約20万レ、例年のお茶会で運営費の一部を捻出している。今回の収益は3万1985.64レを計上した。
 お茶会は祭り太鼓で華々しく幕を開けた。挨拶に立った上村会長は「こうして集まって下さる皆さん一人ひとりの力のお蔭で施設を続けていける」と感極まった様子で話した。
 続いて、イベント企画で中心的役割を担った高橋セシリア、青山茂子さんに記念品が贈られた。またボランティアやデザートを担当したサカモト・ジュンさんら料理人、役員にも大きな拍手が送られた。
 参加者らは料理に舌鼓を打ちながら、抽選会を楽しんだ。多くの協力企業が商品を提供、半数以上が景品を獲得した。
 最後にエルビス・プレスリーの物まねで人気を博すエルデル・モレイラさんが、きらびやかな衣装で会場に登場。歌いながら、来場者に花を贈ったり、手をとって踊ったりのパフォーマンスに会場は笑いに包まれた。
 入居者やボランティアによる手作り商品や寄付品の販売もあり、買い物も楽しむ来場者の姿もあった。
 サオ・ミナコさん(70、二世)は「とても楽しかった。この施設の職員は本当に熱心で賢い」と賞賛、父親が建築家として同施設の建設に携わったという畑中ジャニさん(57、二世)は、「父が施設を手伝う姿が頭に焼き付いている。大事なのは助け合いの気持ち」と話した。

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