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『随筆選集』12月刊行へ=第4巻の原稿募集開始

ニッケイ新聞 2012年3月29日付け

 ブラジル日系文学会が編纂する『コロニア随筆選集』第4巻の原稿募集が始まった。第3巻は百周年を記念して08年に企画され、10年に刊行された。選考委員は西尾勝典、柴門(しもん)明子(めいこ)、斉藤早百合、能美尾(のみお)透、中田みちよ、梅崎嘉明、皆川雄(みなかわ・たけし)の7氏。
 募集要項には、「何年か後には、日系社会から日本語が消えてしまう。全員がそんな危機感を持っていますが、それが日本語であっても、『本』の形で残しておけば、後世の誰かが、ポルトガル語に翻訳刊行することも可能になるであろう。そのための『種』作りをしようというのが、この選集発行の主旨です」と説明されている。
 募集作品は50編で、自作であれば未発表・既発表を問わず。日系文学会員のみ。テーマは自由だが、政治・宗教は不可。字数は5千字。一人当たりの分担金は250レアルで、代わりに3冊が配当される。
 宛先は日系文学事務所(Rua Vergueiro, 819, sala 2, CEP 01504-001)「随筆選集」と明記のこと。原稿締め切りは6月末、出版は12月初旬を予定。

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