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東西南北

ニッケイ新聞 2012年3月31日付け

 サンパウロ州タウバテ市でバットマン姿の元警察官が犯罪多発地帯をパトロールし、子供達の人気の的。警察と正義の味方のバットマンを結びつけ、子供達が善悪を判断出来るようになれば麻薬密売も撲滅できると考えた地元の警察が、退職したアンドレ・ルイス・ピニェイロさんに要請したもの。14年W杯会場でもあるサンパウロ市の市警備隊(メトロポリタン警察)は、語学に長けた人を通訳兼任者にし、インターナショナルの意味のiの字と話せる言語を示す国旗(英国、スペイン、中国)入りの腕章をつけさせている。
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 サンパウロ市の路上でウサギの足跡のシールを貼る女性達を見、復活祭間近と実感。4月1日はエルサレム住民がイエス・キリストを喜んで迎えた事を記念した棕櫚(しゅろ)の主日で、6日はキリストが十字架にかかった受難日。8日の復活祭(パスコア)迄はキリストの生涯を描いた番組も続く。
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 喉頭がん消滅の発表直後、ルーラ前大統領が、化学療法と放射線療法は「体の中にヒロシマの爆弾(原爆)を入れられたかのようだった」と語ったと30日付フォーリャ紙が記載。以前、ジウマ大統領はブラジルに流入するドルの量を「ツナミ」と評した。「ヒロシマ」も「ツナミ」も、以前から世界に知られた言葉で、比喩としての意味合いもわかるが、こういう形で浸透するのは日本人としてはやや複雑な気も。

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