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県連=園田会長の続投きまる=活性化基金で初交付承認=6月、ジョギング大会開催

ニッケイ新聞 2012年3月31日付け

 ブラジル日本都道府県人会連合会(園田昭憲会長)の定期総会が29日午後、サンパウロ市の栃木県人会館で開かれた。各県人会代表者36人が出席し、役員改選では単一シャッパが承認され、園田会長の続投が決まった。就任挨拶で園田氏は「この1年は10年に感じるほど長かった」と振り返り、「県連の原点を再検証し、定款に基づいた背丈に合った活動をしたい」と決意表明。さらに「各委員会に決定権をもってもらい、役員に対しても意見してもらいたい」と運営への積極的な参加を促した。

 議長は内山住勝氏(群馬)が務め、2011年度事業、決算報告が行われた。2011年度の総収入は217万7680レ、総支出は184万8658レだった。
 続いて2012年度の事業計画、予算案が発表され、それぞれ承認された。今年度は総収支として210万2千レが見込まれている。
 総会に先立って行われた3月度代表者会議では、「県人会活性化県連基金」に対してなされた「東北・北海道運動会(5月開催)」、「三重県人移住百周年記念誌編纂」の2件の交付申請に対し、それぞれ5千レ、1500レの交付が承認されたことが報告された。
 これに対して「どういう基準で承認されたのか」という内容の質問が相次ぎ、東北ブロック運動会については川合昭氏(秋田)が「運動会は日本の伝統行事。小さい子供から高齢者まで幅広い年齢層が参加し、人材育成にもなる」、園田氏は「県人会同士の親睦が深まり、日本祭りに次いで活性化させる催し」との意見をのべたが「総会が始まる時刻になった」として議論は中断された。
 交付の申請は、申請団体が規定の申請書を提出し、4人で構成される基金委員会、執行部の承認で交付するか否かを決定するという。
 「理解していない人が多いのではないか」との記者の問いに園田氏は「これまで各会代表には何度もメールを送っているし、代表者会議でも説明している」とした。
 なお、6月に初の試みとして「日伯ロードレース&ジョギング」の開催が報告された。今年の日本祭りのテーマ『共存する進歩と環境』に沿った催しを—と県連が主催、「MACPlan」社が運営する。
 セー歴史地区、リベルダーデ駅周辺をまわる3キロ、5キロ、10キロの3コースが用意され、約3千人の参加者を予定している。
 選挙で決定した2012、13年度の新役員は次の通り(敬称略)。【会長】=園田昭憲(鹿児島)【副会長】=杉本教雄(静岡)、小山田祥雄(熊本)、本橋幹久(鳥取)、前田ネルソン(三重)、原島義弘(千葉)、坂本アウグスト進(栃木)、高野ジョルジ(山梨)【会計】=吉村幸之(第一、佐賀)、山田康夫(第二、滋賀)、【書記】=市川利雄(第一、富山)、木原好規(第二、和歌山)。

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