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沖縄の響きに魅せられて=非日系 ベアトリス・サントスさん=「もっと上手になりたい」=民謡大会で堂々4位!

ニッケイ新聞 2012年5月25日付け

 「凄く幸せ」——。今月20日に開かれた『第18回民謡大会』(琉球民謡保存会ブラジル支部主催)の「優秀・一般の部」で堂々4位に輝いたベアトリス・サントスさん(15)は本紙の取材に、はにかみながらそう正直な感想を漏らした。63出場者のうち唯一の非日系人。彫りの深い顔立ちにすっと通った鼻筋。歌う姿は舞台でも異彩を放った。しかしその歌声は会場が驚くほどの本格派。世代、民族を超えるブラジルうちなー文化の新たな担い手の誕生だ。

 父母ともに全くの「非日系人」。祖父母、父母からの影響で民謡を始めるのが一般的だが、彼女の場合はどうだったのか。それは5年前のことだった。
 母親が管理人を務める沖縄県人会ヴィラ・プルデンテ支部会館で遊んでいた時、〃異国〃のメロディが流れてきた。
 「下の階から綺麗な音が聞こえてきたんです。気になって覗いてみたら民謡教室だった」と当時を振り返る。
 三線の音色とウチナーグチの響きに魅せられたベアトリスさんはすぐさま母にねだり、教室に通い始めた。自分のルーツにない音階や言葉も天性の感覚で身につけ、沖縄系生徒らのなかでもメキメキと頭角を現した。
 民謡の師範で2年前から指導にあたる新城安弘さん(65)は「歌詞の発音は普通の二、三世よりずっと良い。飲み込みも早く三線の腕前も教え子の中でも1、2を争うレベル。グランプリ優勝だって夢ではない」と高く評価する。
 昨年初めて『民謡大会』に出場。「新人の部」で入賞した。今大会では「優秀・一般の部」1番手として出場「便い」を歌い上げ、見事4位を勝ち取った。
 今回の結果で、来年大会の「最高・一般の部」への挑戦権を得た。「とにかくたくさん練習してもっともっと上手になりたい」。緊張の解けた表情がもう一度引き締まった。

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