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第7回文協文化祭り=多彩なイベントに1万3千人=各種ワークショップも好評

ニッケイ新聞 2012年5月26日付け

 ブラジル日本文化福祉協会(木多喜八郎会長)主催の『第7回文化祭り』が19、20日の2日間開かれた。文協ビル全体を使った催しにのべ1万3千人が来場した。
 ガ・ブエノ通りの一角を使った「YOSAKOIストリートフェスティバル」や、小講堂での映画上映など、多彩なイベントのなかでも、2日間を通して好評だったのは、展示室等で開かれた各種ワークショップ。非日系人の姿も目立ち、大きな賑わいを見せた。
 折り紙作りに参加した逸崎幸代さん(67、二世)は白鳥、気球、箱を作り「凄く久しぶりだったが上手にできた。作り方も覚えたので孫にも教えたい」と笑顔。
 非日系のサライヴァ・ガブリエルさん(30)は初めての書道に挑戦。「大」の文字を書き上げ「集中し、姿勢を正して行うのは凄く日本的に感じた。もっと勉強したい」と目を輝かせた。
 大講堂で行われたステージは「琉球國祭り太鼓」による沖縄太鼓からスタート。暗幕の開くタイミングがずれるハプニングがあったものの、迫力の演技に観衆は盛り上がった。
 午後には活け花ショーや日本の伝統楽器による楽曲の演奏、歌手の平田ジョーさんによるコンサートなどが行われた。
 琴や尺八で演奏された「桜」や「島唄」、美空ひばりの歌謡曲を聞いた佐々木夏代さん(73、宮城)は「とても綺麗で気持ちの良い時間だった。あまり聞く機会がないものだし、奏者が若い人ばかりだったのも印象的」と感心しきり。
 地下駐車場では雑貨・服などを扱ったバザリスタや日本食の屋台が出店。ビル内では着物や活け花の展示会も開かれた。
 呉屋春美文化祭り実行委員長は「各委員会の方々を含め、多くの人の協力によって無事開催できた」と感謝しつつも「日系団体以外への宣伝が足りなかった」と今後への反省を述べた。

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