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移民の日=沖縄県人会が追悼法要=芸能、祈りで先人偲ぶ

ニッケイ新聞 2012年6月22日付け

 沖縄県人会は「移民の日」を記念し、『第18回開拓先亡者追悼慰霊法要』を17日に同県人会館大サロンで開催した。約100人が参集し、先亡者の冥福を祈った。
 始めに米須セイソウ実行委員長が「先祖が努力と苦労でブラジルを開拓した歴史や、築き上げた調和や繁栄を新しい世代に繋いでいく」と先没者に語りかけるように挨拶、献楽、献花、献茶の儀に移った。
 野村流音楽協会ブラジル支部による三線と、琉球筝曲興陽会ブラジル支部、同保存会ブラジル支部の筝による先祖供養伝統曲「十七八節」が流れる中、県費留学生二人が白装束をまとって厳かに献花し、ぶくぶく茶道ブラジル支部が琉装姿で茶を立て献上した。
 島袋安雄副会長が与那嶺真次会長の追悼の辞「お互いに助けあい、筆舌に尽くしがたい艱難辛苦を乗り超えた先人の教訓を心に刻み、平和で愛に満ちた人生を送れることに感謝する。心からご冥福申し上げる」を読み上げた。
 続いて、読経にあわせ、一人ずつ舞台下に並べられた香炉前で合唱し焼香した。最後にお茶とお菓子が振舞われ、皆で歓談した。米須実行委員長は「参加者に二、三世が増えてきて嬉しい。この伝統を子孫たちが受け継いでいけるよう、これからも続けていく」と話した。

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