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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2012年6月28日付け

 ブラジルでは、国旗をモチーフにしたシャツや帽子を着た人をよく見かける。色合わせが綺麗なせいもあるだろうが、自国が好きだという感情の現れだと思う。
 一方、戦後67年も経つのに、日本で日の丸柄のシャツを着ている人がいたら奇妙な目で見られる可能性が高い。日本では愛国心というと、偏狭な物の見方や過激な政治的行動が連想されてしまう。そして若者の間では、距離を置いて冷めた態度を保つのが正解という雰囲気がある。
 先日来伯した國誠流詩吟の荒國誠宗家が、「自分の国を大事にするのは当たり前のこと。日本人は国旗や国歌にもっと畏敬の念を持っていいと思う」と話していたのが心に残った。日本の日本人も移民同様、もっと外から見た日本を意識する必要があるのではないだろうか。(阿)

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