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東西南北

ニッケイ新聞 2012年7月5日付け

 本の祭典FLIPをめぐる伯字紙の報道が実に対照的なものとなっている。ジョアン・ウバウド・リベイロなど、FLIPにも参加する人気作家を専属コラムニストとして多く抱えるエスタード紙は4日、FLIPの意義について賞賛した記事を掲載。だが、フォーリャ紙は、「10年経つが内容の変化に乏しい」「特定の出版社の本の発売に利用されている」など、やや厳しい論調の記事を掲載していた。
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 ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテで福音派の牧師アンデルソン・ペレイラさんとロベルト・ソアレスさんが6月30日に結婚式をあげた。同性愛婚である上、それが同性愛に対して批判的な見解も目立つ宗教関係者によるものということで注目を集めているが、「聖書が禁じているのは同性愛ではなく、尊厳に欠けた卑猥な行為です。愛のあるところに主はおられます」とペレイラ氏は語っている。
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 収賄や建築基準の不備など様々な問題が噴出しているサンパウロ市ショッピングだが、サンパウロ市は4日付官報で、その中でも最も問題が大きいとされてきた南部のショッピング・イジエノポリスの営業が7月27日まで停止される可能性があると発表した。「駐車場の不備」というのが表向きの理由だが、6月23日付本紙でも報じた、店の入っていない「秘密の階」の存在も気になるところだ。

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