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セッテ・バーラス文協=中山さんが77年ぶりに再訪=会館建設を知り、寄付も

ニッケイ新聞 2012年7月11日付け

 聖州ルセリア市在住の中山哲弥さん(88)が先月14日、77年ぶりにセッテ・バーラス市を訪れた。中山さんは1931年、6歳の時家族と共に同市奥にあったキロンボ植民地に入植。5年間過ごした後、ロンドリーナに移転、現在はルセリア市で西本願寺の住職を務めている。
 同植民地は、第2次世界大戦前後の最盛期には200以上の日本人家族が住み、学校、お茶工場を有し、電気、電話もあり、相撲大会や陸上競技で賑った。時には競馬まで行われたが、現在日系家族は住んでいない。
 中山さんは、昨年ニッケイ新聞で報道されたセッテ・バーラス日伯文化体育協会(遠藤寅重会長)の新会館定礎式のニュースを読み、幼少年時代を過ごした同地への訪問を決意した。
 「壁ぐらい出来上がっているだろうと思っていたのに、完成間近の会館を見て大変驚きました」(中山さん)。
 今年の3月、パウリスタカラオケ連盟の山尾俊雄会長も同地を訪問している。約80年前、電話線の架設工事に携わった祖父、高垣実さんが暮らした土地を肌で感じるのが目的だった。
 中山さん、山尾さんから「会館の建設に役立てて」と寄付を受け取った遠藤会長は「その心遣いに胸が熱くなった」と言う。
 セッテ・バーラス市は来年、レジストロ、イグアッペと共に日本移民入植100周年を迎える。記念事業である同会館は完成後、町の日系人や親日ブラジル人らの憩いの場として再出発し、大いに活用されるに違いない。(金子国栄さん通信)

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