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リンス文協運動会=多くの種目で黄色い声援=老若男女5百人が笑顔

ニッケイ新聞 2012年8月4日付け

 リンス文化体育福祉協会(松田正男会長)主催の『第56回運動会』が先月29日に同市内野球場で開かれ、文協会員を中心に親戚、友人など約500人が参加した。
 1916年の文協創設直後から会員の慰安を目的に始まり、戦中戦後の中断期、断続的な非開催を挟み、現在まで続く。
 午前8時半頃、陸軍音楽隊の演奏とともに開会行進がスタート。参加者はおよそ200mのピスタを列になって一周した。両国の国旗掲揚、国歌斉唱の後には、松田会長から「幸いにも天候に恵まれ、素晴らしい晴天の下での開催となった。皆で一日楽しみましょう」との挨拶があった。
 午前・午後の2部で計35種目の競技が行われた。紐の先に木片が付いた「釣竿」で空きビンを引っ掛けて運ぶ「ビン釣り競争」では時間切れになる人が続出。走者の半分以上が失格になる回も。
 惜しくもゴールまで辿り着けなかった中里晃三さん(72、長崎)は「去年は上手くできたんだけど… ビンの種類がよくなかったかな」と苦笑い。
 午前中最後の種目となった「5人制リレー」は年代、性別に分けて行われ、それぞれの代表選手の疾走に観衆は大盛り上がり。勢い余って転倒した走者にも、温かい拍手が送られた。
 午後には「タイヤ転がし走」「フォークダンス」など、多くの種目で盛況を博した。
 同市に住む孫に招待され、初めて参加したという安田英子さん(65、二世)は「頑張れ、頑張れと自分まで力が入ってしまった。見ているだけでもとても楽しいです」と満足げに話した。

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