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文協RURAL=新森林保護法など学ぶ=プ・プルデンテ市に150人

ニッケイ新聞 2012年1月5日付け

 日系農家の交流を目的とした『第3回文協農業関連交流会』(文協RURAL)が11月19、20日の両日、プレジデンテ・プルデンテ文化農村体育農事協会(ACAE)会館で行われた。
 「農業と環境」をテーマに7人が講演。2日間を通して150人の農業関係者が集まり、森林保護法の改定に伴う農家への影響や、環境にやさしい農法などについて熱心に聴き入った。
 初日には同市内にある日系果樹園見学も行われた。近隣農家と生産者協会を作り農業技師と改良を続けており、病害を防ぐ栽培方法や米を発酵させた有機肥料などの説明に聞き入った。
 サンパウロ総合大学の影山パウロ教授は、生物多様性と森林農法について語り「アマゾンには1ヘクタールあたり500種の木が育ち、5万種の昆虫が生きており、調和を保ちながら成り立っている。病害対策のヒントも隠されている。また、農薬を使わず、自然の力を借りることが経済的で環境によい」と話した。
 農学博士の山中イジドロ氏は『日伯間における通商の展望』と題し、食糧自給率が先進国中で極めて低い日本は伯国にとって大きな市場になると説明。「利息の低い日本の資本金を長期的に借りて投資すべき」と日本との協力体制を提言した。
 続いて、水崎マルコスパウリスタ大学教授が新森林保護法について説明。「敷地面積の20パーセントを永久林として保存する義務があり、川べりや傾斜がある土地での農業は河川を汚すとして禁止されることになる」と話した。
 聖市から訪れた元聖州環境局研究職員の山添源二さんは「環境保全に役立つ一方で、例えば日本人が苦労して改良したサンジョアキンなど傾斜がある土地での農業は難しくなる。複雑な問題」と話す。
 プ・プルデンテで農業を営む若手忠男さん(86、二世)は「同じ作物の病害対策でも色々な工夫があることを知った。うちは小さな農家だが、環境のことを小さく考えてはいけない」と感想を語っていた。

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