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南米最大『ビューティー・フェア』=国内外から1万7千人が参加=美容市場世界2位目指し

ニッケイ新聞 2012年9月13日付け

 池崎商会が手がける南米最大の美容フェイラ『ビューティー・フェア』が8日から4日間、サンパウロ市エキスポ・センター・ノルチで開催された。アメリカ、中国、スペインなど国外からも、世界第3位の市場規模を誇る当地の美容事情を視察に業界関係者らが訪れ、昨年の1万3千人を大きく上回る約1万7千人が詰め掛ける盛況となった。今年で8回目。

 初日のオープニングには、ジルベルト・カサビ市長や在聖アメリカ総領事館のデニス・ハンキンス総領事、日系団体代表者や議員ら多数の来賓が出席し華々しく開幕。
 フェアの創始者である池崎博文名誉会長が「これから世界市場2位の座を獲得するため、最大限努力したい」と挨拶。佃セザール取締役も「国民の健康や自尊心を高める美容は、ブラジルをよりよい国にする役割すら担う」と美容業界の重要性を述べた。
 またANABEL(ブラジル美容衛生商業協会)が環境保護、社会発展に寄与したとしてUnilever社、美容業界の職業訓練プロジェクトを実施したサンパウロ州を表彰、優秀卸売り業者としてサロン・ライン社にANABEL賞を贈った。
 8万2千平方米の展示スペースにヘア、メイク、ネイル、エステの各美容部門から約450の出展者がブースを設け、国内外1200以上のメーカー商品を展示販売した。また終日ワークショップや講演、ショーも同時並行で行なわれ、ヘアカットやネイルのデモンストレーションコーナーには、新技術を学ぼうと真剣に見入る参加者で溢れた。
 今年は初の試みとしてフェイラに先立ち7日、ブラジルの経済事情、環境づくりやチーム形成法など、様々なテーマで終日企業に向けた講演会も行われ、約500社(店)が参加した。
 サロン勤務のロサンジェラ・ビスカイレさん(40)は「こうして一カ所で新商品が見られる機会は中々ないから、毎年来ている」と語った。

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