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「史料館知ってもらえた」=みずほ銀行員がボランティア

ニッケイ新聞 2012年10月3日付け

 サンパウロ市にあるみずほコーポレート銀行ニューヨーク出張所が、「みずほ・ボランティアデー」として22日、ブラジル日本移民史料館で史料整理や史料のデジタル化作業を手伝った。
 同行は7年前から毎年この時期、18カ国35都市で地域社会に根ざしたボランティア活動を行なっている。
 今年6月、史料館の現代化をテーマに開かれた懇談会に、同銀行の日系二世の従業員が参加したことがきっかけ。役員らが「是非ボランティアを」との希望を伝えたことで話がまとまった。
 村山ナタリー・コーディネーターが毎週史料館に通って準備を整え、当日は堀内勝支店長をはじめ、従業員やその家族ら25人が参加し、史料や写真のデジタル化、日系映画館のポスター整理、DVDとCDのカタログ番号添付などに一日精を出した。
 何人かは「作業を通して、史料館や移民の歴史をこの国に残すことの重要性を感じた」と話し、今後もボランティアを続ける意思を示していた。
 史料館スタッフが半月〜1カ月かけて行なう作業が一日で完了し、山下リジア運営委員会副委員長は「皆さん素晴らしいチームワークで一生懸命活動され、感動を覚えた。史料館にどんな史料がどれだけあって、どんな作業が必要かを知ってもらったこともよかった」と喜んだ。
 最後に、西尾ロベルト副委員長から感謝の印とし、本山省三・人文研理事長による移民史「Sob o signo do sol levante」が一人一人に手渡された。

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