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巴西台湾移民聯誼會 陳さん退任へ=11月に何榕樹会長が就任

ニッケイ新聞 2012年10月25日付け

 約5万人いる台湾移民と子孫を代表する団体の一つ、巴西(ブラジル)台湾移民聯誼(れんぎ)會の陳(ちん)文財会長(80)が退任し、11月から何(ほー)榕樹(ようじゅ)さん(70)が就任することになった。
 当地で建築士の資格を持つ陳さんと鍼灸師の何さんの親交は古く、1986年にコンセリェイロ・フルタード街に観音寺を建立する時から共に尽力してきた仲だという。
 橋の袂に朱塗りの門と観音様がそびえ立つ偉容は東洋街の名物の一つだ。何さんは「あの時、文協の大講堂を借りて観音祭を開き、2千人以上が集まった。台湾系としては当時最大級のイベントになった」と旧懐する。
 何さんは、当地で選挙権を持つ台湾系人の集まり、ブラジル台湾有権者協会の代表でもある。創立は40年前と古く、現在もウィリアン・ウー元連邦下議の支持母体として活動する。今回のサンパウロ市議選挙では「誰も入らなかったのは本当に残念」という。
 在伯30年、パウリスタ大通りで鍼灸診療所を営む何さん。娘はUSP医学部を卒業して准教授になった。「9月にあった文協の民族芸能祭では今年も台湾代表が発表でき、一緒に盛り上げられて良かった。素晴らしい行事としてますます発展してほしい」とメッセージを贈った。

写真=陳さんと何さん

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