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100円ショップ=ダイソーいよいよ開店=第1号店サンパウロ市セントロに=「ブラジルは南米展開拠点」=12月中旬に営業開始予定

ニッケイ新聞 2012年10月31日付け

 日本最大規模の100円ショップの南米1号店いよいよ開店——。日本国内約2800、海外に約600の店舗を持つダイソー(大創産業、矢野博丈社長)のブラジル第1号店が、今年12月半ばに営業開始するにあたり、現地法人「ダイソー・ブラジル」の大野恵介社長は、「クアリダーデ(品質)とバリエダーデ(多様性)の両立がダイソーの理念。高品質で役に立つ商品を、皆さんに喜んでもらえる値段で提供したい」と意気込みを語った。

 南米初となるブラジル進出計画は、昨年の「県連日本祭」へのブース出展から始動し、「日系社会の存在」と「経済成長」の2点に好感触を得る中で準備が進められてきた。
 同社は昨年6月に中米メキシコへの出店を実現した。日本本社から出向中の谷口正紘ユニットスーパーバイザーは、「(メキシコへの進出は)南米展開への一つの布石でもある。そこでの反省のうち、ブラジルで活かせるものは多い」と自信を見せる。
 第1号店は、サンパウロ市セー広場にほどちかいセントロ(Rua Direita, 247)に立地し、総売り場面積は約600平方メートル。日本で販売されるものと同じ商品が約5200点も揃う。フランチャイズを含めた多店舗展開を視野に入れており、ショッピングセンターへのテナント出店など、サンパウロ州を中心に「数十店舗の出店、商品数は8千点程度までの増加」を目指している。
 もちろんリベルダーデにも出店を考えており、遠くない将来、実現する可能性がありそうだ。
 全商品の均一値段は11月中に決定する予定。大野社長、谷口スーパーバイザーは「規制の厳しさやサントス港のストなどの影響でスムーズに作業が進められない部分もある」としながらも、「南米という大きな市場を見渡したとき、ブラジルは非常に大切な拠点、足がかりとなることは間違いない」とその重要性を強調した。
 なお、同社では第1号店のオープンにあたりスタッフの募集を行っている。問い合わせはレジーナさん(11・3266・4885)まで。

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