ホーム | 日系社会ニュース | 秦野生の母校が来年閉校=同窓会を喪失惜しむ機に=「学校があった証ほしい」

秦野生の母校が来年閉校=同窓会を喪失惜しむ機に=「学校があった証ほしい」

ニッケイ新聞 2012年11月10日付け

 今週末11日に「50周年記念同窓会」を開く秦野生の母校、神奈川県立秦野高等職業技術校(当時の名称は訓練校)が来年3月で閉校となることが分かった。この10月に訪日して同校を訪れ、初めて知らせを聞いた大矢進貞さん(4期生)は、「自分の家がなくなっちゃうみたいな感じ」と寂しそうな表情を浮かべた。
 秦野生は、1962年から18年間、同校に設けられた海外工業移住科で訓練を受け移住した卒業生。37期に渡り、300人以上がブラジルに渡航した。
 大矢さんが母校を尋ねるのは、卒業以来今回で3回目。校舎も建て替えられ、工業移住科の存在を知る職員は殆どいない。でも「グランドと建物の配置を見ると、当時の面影がある」と懐かしむ。
 同校は来年、県内にある他の職業技術校3校と統合され、秦野市内の別の敷地に「西部総合職業技術校」として生まれ変わる予定だ。
 「跡地がどうなるかは知らないが、何か残すということはあってしかるべき」と大矢さんは表情を引き締める。「同窓会で参加者にニュースを伝えるつもり。皆からどんな言葉が出てくるか分からないが、こちらから県に働きかけもしていきたい」と県に請願する意向も見せた。
 数日前に知らせを聞いた同窓会の発起人、佐藤晃さん(1期生)も「本当に残念なことです」と遺憾を示し、「せめて跡地に学校があった証を残してくれれば」と話した。

image_print

こちらの記事もどうぞ