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日本のうまいもの伝えたい=秋田の健康食品をブラジルに=エムアンドエム=佐々木社長が意気込み

ニッケイ新聞 2012年11月22日付け

 「人に良いと書いて『食』」をコンセプトに健康食品を製造・販売する株式会社「エムアンドエム」(1995年設立、本社秋田)から、当地におけるビジネス拡大を目指し佐々木正光代表取締役社長(59、静岡)が来伯、25日まで滞在し日本酒の試飲会などを行う。
 佐々木さんは10代の頃、「いいもの」だと思っていた着色料・保存料に毒性の尺度LD(ネズミの致死量)が適用されているのを知り、食品への疑問を抱いた。法制度を知るため法学部に入学、卒業後東京都庁に入社し制度改革を目指したが断念し、「本物の食料を作ろう」と地元秋田に戻り農業を始めた。
 以来、「舌ではなく体が喜ぶ食べ物を」と、同社で減農薬・有機栽培で育てたあきたこまち玄米「ギャバライス」、フリーズドライしたスナック納豆や海水を天日乾燥した塩などの健康食品を販売する。
 自社商品の品質には確かな自信があるが、「価格が割高になるから、安ければいいという日本では売れない」と、海外28カ国に輸出。ブラジルには、今年6月から大和商事を通して日本酒、醤油を輸出しており、「ブラジルはライバルが少ないし、県人会がしっかりしているからタッグを組める。将来有望な市場」と見てビジネス拡大を目指す。
 「日本は健康・自然食品の基準がない。高く売りたい人がやっていて中身が伴っていない」と佐々木さんは話し、「裏づけのある本物の食料を紹介したい」と意気込みを見せた。
 試飲会は▼22日午後8時〜居酒屋「一茶」(Rua Barao de Iguape, 89, Liberdade)▼24日午後8時〜「アゼ寿司」(Rua Dr. Renato Paes de Barros, 769, Itaim Bibi)。

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