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日本食店「木下」を手入れ

ニッケイ新聞 2012年12月1日付け

 出る杭は打たれる?!——30日付けエスタード紙Cidade面(サンパウロ市社会面)には、「木下で賞味期限切れ食品があると警察は見ている」との見出しが踊った。高級日本食レストラン「木下」のことだ。
 29日に市警は同店を捜査し、村上強志シェフはいったん身柄拘束までされた。しかし、保釈金を支払ってすぐに自由になり、その晩から通常営業をしている。村上シェフは容疑に対し、「我々は毎日届いた食材を使っているから、ありえない」と反論し、だから店のデグスタソン(シェフのお薦め)メニューは毎日内容が変わるとしていると同紙は報じた。
 同店は毎晩10時過ぎにはブラジル人客で行列ができるといわれる。数々の美食コンテストの賞を総なめにしてきた〃出る杭〃だけにライバル店のねたみか、クビにした従業員の密告か、それとも本当に船場吉兆のブラジル版? のんきに「加熱する日本食ブーム」などと喜んでいる場合でもなくなってきたようだ。

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