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CIATE=介護実習講座を来年開講=デカセギ希望者向けに

ニッケイ新聞 2012年12月5日付け

 国外就労者情報援護センター(CIATE)と社会福祉法人救済会「憩いの園」の共催で、来年1月7日〜2月8日までの1ヵ月、日本での就労を希望する人向けに、介護実習講座が開かれる。
 08年末の世界的金融危機以降、デカセギ向けの長期単純労働の求人数は減って給与も低くなり、就労先が決まっていなければビザも取得できなくなるなど、日本就労のハードルは高くなっている。ただ、今でもデカセギ希望者はおり、CIATEへの問い合わせは後を絶たないという。
 本講座は、需要が高いものの人材不足が常に問題となっている介護の現場で働くための導入研修を行い、介護技術を生かした就労を支援することが目的だ。CIATEの大嶽達哉専務理事は「もう単純労働の仕事は少ない。今後は専門技術を身につけないと、割に合う仕事につくのは難しい」と現状を語る。
 また、介護が医療や看護の延長線で行われており、専門領域としては確立していない当地で、日本での介護スタイルを学ぶための貴重な機会といえそうだ。
 授業は介護の実技と日本語(日常会話、平仮名の筆記)が半々ずつ。現在憩いの園で働くJICAシニアボランティアを講師に招く。
 開講中は就職先の斡旋も合わせて行い、実際の施設への応募や面接を経て、最速で4月から未経験者として仕事を始められるようにするのが目標だ。
 男女、日本語レベルは問わず、年齢は50歳くらいまで。費用は教材費、実費等のみ(未定)。月〜金まで午前10時〜午後3時まで。会場は文協ビル(Rua Sao Joaquim, 381, Liberdade)1階のCIATE事務所。
 定員は20人で、先着順。早めの申し込みを呼びかけている。問い合わせ、申し込みはCIATE(11・3207・9014)まで。

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