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伯産牛肉のBSE問題=日、露、イランも規制

ニッケイ新聞 2012年12月13日付け

 【既報関連】ブラジル内で狂牛病(BSE)が発生したとの報告があったとする国際獣疫事務局(OIE)の発表を受け、日本政府がブラジル産牛肉製品の輸入を停止した問題で、日本やロシアに続いてイランも当地牛肉の安全性に懸念を示している。12日付フォーリャ紙が報じた。
 イランのバンダレ・アッバースの港に入港したブラジル船舶で運ばれた4コンテナーの荷卸を止め、イラン政府はブラジル産牛肉の狂牛病による汚染の疑いを調査するとしている。
 イランの獣疫事務所の職員は「調べてみないとわからないが、もし汚染が認められれば、ブラジルからの(食肉の)輸入は禁止せざるを得ない」と話しているという。
 イランはブラジルにとって中東における主要市場の一つ。今年に入ってブラジル産牛肉のイランへの輸出量は昨年以下にまで落ち込んでおり、今回の措置は当地食肉業界にとってさらなる打撃となりそうだ。

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