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援協が謝恩忘年会を開く=ボランティア19人招き

ニッケイ新聞 2012年12月20日付け

 サンパウロ日伯援護協会(菊地義治会長)が18日午前11時半から、日伯友好病院などで使用されるシーツ、枕カバー、エプロンなどを無償で縫っているボランティアの人々との謝恩忘年会を本部5階の神内ホールで行った。
 援協役員、友好病院からも病院長ほか多数の職員が参加し、日頃援協の活動を陰で支えている19人のボランティアに対し、一年間の作業への感謝を込めて開かれた。今年一年で、製作点数は5205点にのぼったという。
 昨年末までは、援協旧本部があった文協ビル5階部分で作業が行なわれていたが、売買契約を結んだ県連事務局が今年はじめに移転、立ち退きを余儀なくされた。
 道具は文協ビルの地下に一時保管され、約2カ月間作業ができない状態だったが、リベルダーデ広場近くのアパートの一室を借りて作業が再開された。
 菊地会長は、「皆さんいつも若い顔つきで、晴れ晴れとした気持ちが伝わってくる。何歳になっても社会奉仕するという精神が大切では」と挨拶し、天内ワルテル病院長も感謝と労いの言葉をのべあと山下忠男副会長から記念品が手渡された。 「あっという間に一年が過ぎました」とボランティア代表で挨拶した藤井郁子さん(82、愛知)は、オザスコ在住。毎週火曜日に午前5時半のバスに乗ってリベルダーデに来るという。
 「ボランティアだからって、遊び半分じゃだめ。しっかりやりますよ」とはきはきした口調で話し、「縫い物が好きだから、毎週楽しみに来ます。元気な間は続けたい」と笑顔を見せた。

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