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東西南北

ニッケイ新聞 2013年1月18日付け

 汚職疑惑で11年12月に労働相を更迭されたカルロス・ロペス・ルピ氏が、社会経済開発銀行(BNDES)経営審議会メンバーとして今も月給6千レアルを受けとっていると17日付フォーリャ紙が報じた。現労働相の補佐官によれば、7カ月前に大統領に後任の指名を要請したが、大統領府から返事がないとのこと。ルピ氏自身は「私を指名した大統領から解任されてないからいるだけだ」と答えている。
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 ブラジル随一の海の名所であるペルナンブーコ州のフェルナンド・デ・ノローニャ諸島を15日夜、5メートルの高波が襲った。この高波で停泊中の船5隻が沈没し、サントアントニオ港も一時閉鎖されたが、負傷者は出なかった。同諸島周辺では、11月から3月にかけて「スウェル」と呼ばれる高波が起こりやすいが、ここまで高いものはこの3年なかったという。写真で見ると美しい波ではあるが。
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 国家映画庁の発表によると、2012年の国産映画の興行収入は過去最高の16億レアルとなったが、ブラジルは国外作品志向が強いために立場が弱く、市場シェアはわずか10・62%。ここ数年でも10・3%に終わった2007年以来の低い数字となっている。12年公開の国産作83本中、100万レアル以上稼いだのはわずか5本で4本がコメディだった。

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