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青年会議所世界大会=故郷の石でミニ日本作ろう=日本から1千人が来伯=11月にリオで世界大会=児玉事務総長が企画

ニッケイ新聞 2013年2月27日

 「帰国の夢を果たせなかった無念の移民に、故郷の石をプレゼントしたい」—。ブラジル日本国際青年会議所(以下、伯日会議所)と日本青年会議所(以下、日本会議所)が移民105周年に向け、全都道府県の青年会議所に県の形をした石材を持ち寄ってもらい、当地で〃ミニ日本〃を作るというプロジェクトを進めている。世界の青年会議所を統括する国際青年会議所(以下、国際会議所)の児玉明敏エジソン事務総長が発案者だ。11月4日からリオで開かれる青年会議所の世界会議にあわせてサンパウロ市(場所は未定)に完成させ、イナウグラソンを行う予定。同会議には日本会議所から約千人が来伯するという。

 国際会議所は社会経済の発展を担う青年の育成を目的とした非営利団体で、米国ミズーリ州チェスターフィールドに本部がある。1915年設立、100カ国、5千以上の地域に支部があり、18〜40歳までの約20万人が加盟している。
 88年に伯日会議所のメンバーとなった児玉事務総長(53、三世)は同理事長、国際会議所では常任理事と重要なポストを歴任し、04年から事務総長として活躍してきた。今年12月でその任期を終えるため、「日伯の友情の印とし、何かを残したい」との想いがあった。
 「日本の土を持ってくる」とのアイデアは自分の体験が元になっている。1986年、鹿児島大学工学部に留学した際、それまでほとんど繋がりのなかった親戚を探し当て、父・正二さんを呼びよせ故郷を案内した。
 「親父は子どもの頃に渡伯して、故郷のことをほとんど覚えていなかったので、涙の旅になった」と振り返る
 一度も帰国できずに逝去した祖父母のために、生まれ故郷・内之浦町(現在は肝付町)の砂浜の砂と、児玉家の墓がある山の土を薩摩焼に納めて持ち帰り、仏壇に供え、父の兄弟に配った。この経験が今回の事業の構想に繋がり、「一度も帰れなかった移民のために、全県の石を持って来る」というアイデアとなった。
 百周年で日本会議所の元会頭・麻生太郎氏(当時外相)が来伯した折に話をもちかけた所、賛同をえて、青年会議所を主体に実施することが決まった。設置場所はサンパウロ市文協を希望しているが、正式決定していないよう。〃ミニ日本〃の大きさも設置場所次第だという。
 今月、伯日会議所理事長に就任した間部ジュン・ラファエルさんも共に来社し、同プロジェクトへの意気込みを見せると共に、「今年は社会全体の汚職防止対策をスタートさせる。高齢者向け事業や公立校向けのスピーチ講座、企業向け講演会も続けたい」と会議所運営にかける想いを語った。

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