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コチア市日本庭園=再び下元胸像が盗難に=1月の火災に続く被害=24時間体制の警備で?

ニッケイ新聞 2013年2月28日

 約2週間前、サンパウロ州コチア市日本庭園内から、下元健吉氏の胸像が盗まれていたことが、コチア青年連絡協議会の村田重幸会長の報告で分かった。同胸像は、2007年に盗難に遭ったのを市が作り直し、再度設置したもの。付近にはマノエル・カルロス・フェラース・デ・アルメイダ理事長の胸像も置かれていたが、無事だった。市は、同公園には24時間体制の警備員がいるとしているが、1月には敷地内の茶室(カーザ・デ・シャー)が火事に遭うなど(2月5日付本紙詳報)その効果も疑問視されていた。村田会長は「公園には塀もあるが、低くてすぐに乗り越えられる。警備員を増やしても、いたちごっこになるだけかも」と無念そうに話した。

 同公園は、同市と高知県いの町の友好都市提携を記念し、移民80周年(1988年)に開設されたもので、サンパウロ州コチア市のラポーゾ・タヴァレス街道沿いにある。管理は市が行っている。
 下元氏は、南米最大の農協であるコチア産組の創立者。第2次大戦中に、理事長として同産組を政府の接収から守ったフェラース氏と共に、日系農業界の象徴的存在だ。コチア青年らは毎年9月の慰霊ミサ後、胸像に献花をしていた。
 盗難防止のため、関係者らは「像はプラスチック製」と周囲に話していたが、実際は銅製で約30キロあり、金属製の心棒とねじで台座に固定されていたようだ。しかし何者かによって胸像だけが持ち去られ、台座と心棒だけが残された。今のところ目撃情報はないという。
 銅像は、コチア旧友会が再度作り直してもらうよう市に依頼しており、現在は返事待ちの状態。前回使った型が残っているかは不明だが、同市にあるサンパウロ州立ケンキチ・シモモト学校に同じ胸像がもう1体あるため、採型に問題はない。
 なお、火事でほぼ全焼した茶室に関しては「再建の方向で考えているが、まだ煮詰まっていない段階」だという。

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