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パウリスタ・スポーツ賞=57年の重み噛み締め=選手、功労者24人を表彰=約4百人が来場し祝福

ニッケイ新聞 2013年4月4日

スポーツ振興を目的に、スポーツ界の功労者や優秀選手を表彰する『パウリスタ・スポーツ賞』(ニッケイ新聞主催、高木ラウル社長)の贈呈式が2日夜、サンパウロ市議会で開催された。同賞は、1957年に本紙の前身パウリスタ新聞の創刊10周年を記念して創設されたもので、今年で57回目。水泳、射撃、相撲、合気道など20部門で活躍する20人に加え、特別賞として4人が選ばれた。親族や友人の栄えある姿を目にしようと、遠方含め約400人が来場し祝福した。  サンパウロ市議会での開催は、昨年に続き2回目。野村アウレリオサンパウロ市議が後援した。会場は立ち見が出るほど一杯になり、壇上には、ジョゼ・アウリキオ・ジュニオルサンパウロ州スポーツ局長、佐野浩明・在聖総領事館首席領事、園田昭憲・県連会長、菊地義治・援協会長、数多くの推薦団体の代表者らが顔を揃えた。  野村サンパウロ市議は「この賞は、日系社会において最も重要な賞の一つ。ブラジル社会への普及と認知が更に進むことを願う」と激励。高木社長も「賞自体はシンプルなものだが、57年という歴史の重みが詰まっている。移民がもたらしたスポーツがこうして普及しているのは、皆さんの活躍のお蔭」と挨拶した。  続いて、一人一人の功績が読み上げられ、来賓たちから受賞者に記念プレートが授与された。誇らしげな表情でプレートを手にした受賞者に会場は盛大な拍手を送った。  「柔道歴は、生まれた時から」という、女子柔道ブラジル代表チームに所属する知花ガブリエラしのぶさん(19、三世)は、「家族も親戚も皆柔道家。柔道は私たちの人生の一部であり、皆を繋ぐ絆なので、受賞できて本当に嬉しい」と興奮した様子で語った。  ブラジルラジオ体操連盟副会長かつ指導員として体操普及に努めてきた植田徳良さん(71、高知)は「ラジオ体操歴15年。毎日やると気持ちがいいし、元気になる。姿勢も良くなるし太らない。賞までもらえていい気分」とご満悦だった。

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