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SANJO自慢の新商品=『マエストラーレ・インテグラス』=ブランド確立に向け奮闘

ニッケイ新聞 2013年5月28日

 昨年、サンパウロ市のワイン品評会「エキスポヴィニス」で優秀賞に輝き、ブラジルを代表するブランドを作ったサンジョ農業協同組合(SANJO、清水信良理事長)が、来月から新商品の赤ワインを作った。銘柄は『マエストラーレ・インテグラス』を発売する。
 カベルネ・ソーヴィニョン種ブドウを使った高級赤ワイン。通常は、初めにステンレス製のタンクで発酵させるが、同商品は木樽のみでじっくり長期熟成させるインテグラス製法を取った。複雑で強烈なアロマが特徴で、果実の長い余韻が楽しめるコクのあるワインだ。農協本部での販売価格は79レアル。
 同社がワイン生産に着手したのは約10年前。競争が厳しく、参入が難しいといわれるワイン市場だが、昨年はエキスポヴィニスのほか、ロンドンの「国際ワインフェア」やブラジルフロリアノポリスの「ブリュッセル・ブラジル世界大会」でそれぞれ銅賞と金賞を受賞した。
 今年は、フランスのボルドーで開かれた、37年の歴史を持ち世界最高権威といわれる「国際ワインチャレンジ」で、赤ワイン「マエストラーレ」(57レ)が銅賞を受賞。ブランド確立が成功の決めてとなるワイン市場、SANJOも世界進出に向けて奮闘中だ。
 平延渉販売補佐は新商品に関し、「少し高いが厳しい審査で、ごまかしはない」と太鼓判。SANJOの基礎を作って初代理事長を務め、現在農産加工を担当する飯田パウロさんも、「日系人の心をこめた一本です」と勧める。
 同組合は1996年、サンタ・カタリーナ州サン・ジョアキン市に誕生。安心・高品質なリンゴ生産で知られるが、現在はワインとリンゴジュースを主力に、加工事業を拡大する方針を掲げている。
 購入希望者は平延さん(11・97526・0396、49・9128・6648)まで。

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