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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2013年6月13日

 子どもの頃、大して意味も分からないまま、祖父母の真似をして仏壇に向かって拝んだ。しかし大人になり、「死んだ人間が仏壇なんか気にかけるわけがない。供養は死者よりも、生きた人間の気持ちの整理のため」と考えるようになった。
 だが、今回ユタの取材を通じ、祖先の存在を少し身近に感じることができた。供養の意味を少し実感できたことで、自分から墓参りにも行こうとも思うようになった。
 移民の日の前後は多くの慰霊祭が開かれる。日本人ですら伝統の意味を見失いがちな現代において、日系人に伝統継承するには相当の働きかけが必要だ。日系団体も今後慰霊祭を続けていくにあたり、線香や供えものの意味を説明したり、経の意味をポ語で紹介したりといった、子孫への継承を前提とした取り組みが必要になってくるのではないだろうか。(阿)

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