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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2013年10月11日

 希望の家主催の「緑の祭典」で施設見学に参加した。重度の知的障害者である入居者の皆さんの笑顔も拝見することができた。
 あいさつで迎えてくれた人、黙ってテレビを眺めている人。歩行が困難なのか、床に座り込んでいる人もいた。
 運営目的の一つには「入居者の社会復帰」が挙げられていることを知り、知的障害のある身内を思い出した。
 彼は父親を早くに亡くし、今は母親が経営する喫茶店で働いている。目の届くところにおいておきたいのと、仕事を与え社会を学ばせたいとの思いで、約10年前に母親が職を捨て開業した。
 こういった極めて例外的な家族のサポートが整わなければ、知的障害者の社会参画は難しいのが現実だ。ただ、今回の訪問で寄付、社会環境の整備など、私たちにできる可能性を考えさせられた。(祐)

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