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東西南北

ニッケイ新聞 2013年6月28日

 全国で起きているデモに対し、芸能人達も様々な反応を示している。力強い歌声で知られる歌手のセウ・ジョルジは「シェーガ(もう、うんざりだ)—20センターボのためじゃない」という題でデモを鼓舞するような歌をうたい、60年代後半に革命的な芸術運動トロピカリズモを牽引した歌手で元文化大臣、ジルベルト・ジルも「デモをする人の気持ちはわかる。自分のような高齢者は驚くが」と発言。こういうアーティストの肯定的な反応も、デモをより盛り上げている一因?
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 27日の連邦政府人権局の発表によれば、2012年に告発された同性愛者への暴力件数が3千件を超え、前年の1200件の約2倍となった。被害者数は1713から4851と3倍増。従来の告発者は被害者自身であることが多かったが、昨年は事件と無関係の第三者による告発が半数近くを占めた。同局は「同性愛者への暴力が人権侵害であるという認識が高まり、彼らへの救助の手が差し伸べられるようになった」と評価しているが、この数の増え方は悲観すべきものだ。
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 パリのアパートの一室で〃セクレット(隠れ家)〃レストランを営み、成功しているブラジル人夫妻がいる。27日付G1サイトが報じた。仏語がわからなくても、地元の料理が楽しめるとブラジル人観光客に人気だ。サンパウロ州出身の2人は趣味だった料理を職業にしようと、8年前にパリへ移住。有名料理学校ルコルドン・ブルーで学んだ。料理の過程も覗けて好きなワインも持ち込める、エッフェル塔が見える小さなアパート。パリに行ったら、ぜひ訪れてみたい。

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