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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2013年8月22日

 邦字紙の8月は忙しい。というのも夏休みの日本から、官民さまざまな団体の訪問が集中するからだ。今年は七つの県人会の式典がある。知事、副知事、県会議員らが視察もかねブラジルを訪れ、それぞれの節目を祝う▼そのなかでも三重の取り組みが異色だった。州県姉妹提携40周年を迎えることを受け、鈴木英敬知事をはじめ、行政、経済、民間からなる〃オール三重〃の経済ミッションが乗り込んできたのだ。州知事も臨席しての式典、在聖日本国総領事館での交流会、観光イベントなど多岐にわたった▼20日にあった「ビジネスセミナー&意見交流会」に足を運んだ。ブラジル進出を視野に入れる企業に参加を呼びかけ、県が中長期的な支援を行うという新たなこの取り組みに、県内外20の関係者が応え、ブラジル側30社が参加する熱気ぶりだった▼県、州が行った双方の産業、投資環境に関するプレゼンも興味深かった。鈴木知事は四日市公害を克服した技術力、州投資局は工場用地の選定や関税などに関する無償コンサルティングをPRした。公害問題を抱える新興国の大都市、大企業に比べ資金力に差のある地場企業、それぞれの関心事を突いた内容だった▼搾油用機械の企業や化学工業薬品メーカーなど3社が商談に結びつき、自動車部品や工業製品などの製造ノウハウを持つ企業への提携希望が多く、日本の技術力への関心の深さを伺わせた▼お義理とばかり式典だけに出席し、とんぼ返りする県もあるが、もったいないなあと感じることも多い。こうした官民一体となった取り組みが今後も増えることを期待したいところだ。(剛)

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