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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2013年9月13日

 「凄いことになったよ。コロニアに朗報だ!」。月曜朝、網野弥太郎さんが息せき切って電話をしてきた。「茨城の橋本昌知事が6選を決めた。ブラジルに縁の深い、ブラキチ知事ですよ」と畳みかけるように言って喜んだ▼竹下登首相の提唱した「ふるさと創生事業」では、県連が主体になって90年代から日伯青年交流が計5回も行なわれた。網野さんは「あの中から県人会の二世会長の大半が生まれたんです」と強調する▼自治省が同事業を管轄した関係で、「5回の間に省の次官クラスが5回も来伯してくれた。それだけ関心が高かった証拠」と網野さんはしみじみ振り返る。橋本知事は自治省課長時代から積極的にこの事業に協力し、訪伯回数5回を数える。93年に同課長からいきなり知事に当選した華麗な経歴を誇る▼網野さんが県連会長をしていた1995年、日本から100人の若者を伯国に招聘した。日本側で旅費を負担し、伯国側で滞在費を全額持った。網野さんは「あの当時で20万クルゼイロスもかかった」と述懐する▼「日系団体の中心になる人は、やっぱり日本を経験した人でないと。これは日系リーダーの要件です。だから県費研修制度を継続してほしい」と強く願っている。従来のような全額日本負担ではなく、往復旅費を伯国側で、日本滞在中の費用だけ母県で負担してもらうなど、両側で役割分担を進めるべきだと考えている▼「橋本6選はコロニア全体に朗報。これを機にさらに青年の行き来を盛んにして欲しい」と訴えた。「故郷巡り」青年版を作って日本に送り、2週間ほど各県で青年交流と観光をする事業があっても良いのでは。(深)

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