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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2013年9月19日

 サンパウロはようやく、これから暑くなる。寒い日々も過ぎてみれば、わずかな時間。まだ朝夕は冷え込む9月、心を温めてくれたいくつかの言葉を紹介したい▼「会員皆が納得している前向きな合併」。アチバイア市内にあるウジーナ文協が、アチバイア文協に吸収合併されることが6月に決まった。おりしも野球場建設を進めているア文協に、所有する土地の売却金を提示して話を持ちかけた。カープで活躍した玉木エンリッケ、アンドレ・リエンゾ選手などの人材を輩出する同地だけに、今後の野球王国の建設に期待したい▼「教育に尽くした彼女に感謝」。コロニアに多くの式典あれど生誕110年を祝うのは寡聞にして知らない。現在約800人が通う「赤間学院」の創立者、赤間みちへさんの遺徳を偲ぶ式典に約200人が集まった。「どこに行くにも一緒。髪を巻いてあげていたのが懐かしい」という90歳の友人の言葉に古き良きコロニアと、みちへさんの良質な人生を思った▼「両国の繋がりを知ってほしい」。二世の秋山芳郎さんが両語で本を出版した。日語では、移民、日系人を通したブラジルを知ってほしいという思いを込め、ポ語では、ルーツを知ってほしいと移住の歴史にも触れた。我々編集部も出版事業に力を入れているが、こうした個人の思いには頭が下がる思い▼「人生をより良いものにするための哲学」。剣舞をしっかり紙面で紹介することがなかった世界。取材に訪れた記者は、非日系人が担い手の中心になっていると知り驚いた。世代を超え、広がる日本文化の力を改めて感じる。(剛)

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