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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2013年10月1日

 「ガンバチアール」という造語が、在日ブラジル人コミュニティの間にあるらしい。もちろん意味は日本語の「頑張る」。当地のブラジル人には当然通じない〃コロニア語〃だ。
 日本でデカセギを経験して帰国後、当地で事業を始めた人の話の中に出てきた。「生産ラインでの作業はきついのに、上司はさらに頑張れ頑張れって。頑張ってるのにまだ頑張れって言うのかって、びっくりしたよ」と笑っていた。
 おそらく、このGambatearはesforcar(努力する)とは異なり、ポ語で表現できないからこの言葉が生まれたのだろう。一部の日本の労働環境に対する、外国人としての驚きや皮肉が込められた言葉のように響いた。
 しかし「その環境を経験したからこそ今の自分がある」とでも言うように、彼は生き生きとしていた。「頑張る」を理解するのは、一種の異文化理解に違いない。(詩)

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