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「日の出」女将=関口清江さん

ニッケイ新聞 2013年10月25日

 サンパウロ市リベルダーデ区トマス・ゴンザガ街の老舗日本食レストラン「日の出」の女将、関口清江さんが大腸ガンを悪化させて20日午前6時、サンルイス病院で亡くなった。享年76。その日のうちに葬儀を行いヴィラ・アウピーナで火葬された。初七日はなし、四十九日法要は12月21日午後4時からサンパウロ市サンジョアキン街の仏心寺で行われる予定。
 関口さんは広島県呉市出身。1971年にアルゼンチナ丸で渡伯し、同街の「寿司安」店に長年務めて総支配人となった。約10年前に「日の出」経営者となり、いつも元気な様子で広く親しまれていた。その間、3人の子供を育ててUSPを卒業させた。15年程前から大腸ガンの治療をしていたが、高血圧や糖尿病も併発していた。
 「日の出」は東京の辻料理学校卒の息子世界さんが継ぐ。長女ナツコさんは「3週間集中治療室だったが、亡くなる前日に医者の配慮で一般病棟に移され、息子らと院内を散歩し、『私は幸せだ』と繰り返していたと聞きました」と語った。

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