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古河電工=総合技術展をブラジル初開催=最先端技術がずらり展示=南米普及の拠点として期待

ニッケイ新聞 2013年11月28日

写真=挨拶する吉田本社会長、右端がフォード現地社長








 古河電気工業株式会社(柴田光義社長、本社東京都)が26日、サンパウロ市のトランスアトランチコ・クラブで古河電工グループ総合技術展「第5回古河イノベーション・エキスポ」を開催した。エネルギーインフラ、電気通信や自動車部品、医療器具、光ファイバーなど様々な最新技術や商品が展示・紹介され、業界関係者約300人が訪れた。2009年から毎年開催されているが、アジア以外での開催は今回が初。本社からも吉田政雄会長(前社長)が訪れた。進出後の39年間、情報・電気通信事業が主流だった当地に、同社の多様な技術の導入をはかる考えだ。

 情報通信、エレクトロニクスなどの事業を手がける電線御三家(古河電工・住友電工・フジクラ)の一角で、1884年に創業した。5大陸に130の拠点を展開、従業員数は6万人を超える。南米ではパラナ州クリチーバ市に本社、サンパウロ州とアルゼンチンに工場があるが、来年2月にはコロンビアにも工場を開設予定。
 展示会に先立って開かれた記者会見で、当地支社の古河インダストゥリアル社のフォード・シャイカザド社長は、「ブラジルが開催地に選ばれたのは、南米における普及の主要拠点であるため」と説明。同社は南米のほか、アフリカ、ポルトガルなどポ語圏の国々も管轄している。「今回の展示会を通し、古河電工が持つ幅広い技術を紹介したい」との考えを明らかにした。
 吉田会長は「政治・経済が発展し、世界で信頼を得てきているブラジルは、我々にとってよいパートナー。世界の人口が70億を超え、エネルギーの有効使用率を上げる必要がある今、古河の力も発揮できるはず」と技術普及に向けて意気込みを見せた。
 展示会のテーマは「古河の技術が日常を変える」。最新技術の数々には、低炭素社会の実現に向けた通称〃賢い送電網〃と呼ばれるスマート・グリッドも。電力利用効率を最適化する技術の総称で、再生可能エネルギーの普及を促す施策としても重要視されている。古河電工が開発した、送電ロスを大幅に低減できる超電導ケーブルなども注目を集めていた。また講演会も同時進行で開かれ、アメリカ・エンジニア・アカデミー会長で、光ファイバーの特許保持者ピーター・シュルツ博士も来伯し講演を行った。

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