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サンパウロ市イピランガ=日系高齢女性を絞め殺す=1万5千レ奪い、息子刺す

ニッケイ新聞 2013年12月3日

 11月30日午前6時頃、サンパウロ市南部イピランガ区のサワダさん宅に3人組の強盗が押し入り、寝ていたサチカさん(78)と息子(52)を襲った。現金1万5000レアルを渡したにも関わらず、さらにサチカさんを拷問の末に絞め殺し、息子もナイフで刺して逃走した。
 2日付けの複数の地元紙によれば、強盗は塀を乗り越え、窓から家に押し入った。3人のうち2人は拳銃で、1人はナイフで武装していた。被害者2人を縛りつけ、30分にわたってさらに現金がないかを聞き出そうと、拳銃などで脅迫・拷問し続けた。サチカさんは殺され、息子は腹部をナイフで刺され怪我を負った。犯人は現金と携帯電話とキャップ帽を奪って逃走中だ。
 犯人たちが去った後、息子は自力で縄をほどいた。母親の意識がないことに気づき、救急サービスへ電話して応急処置を行ったが、すでに亡くなっていた。サチカさんの死因は拷問中の心臓発作だった可能性もあるが、検死結果はまだ出ていない。
 朝6時前に自宅を出て、強盗に遭遇しなかった夫マサキさんは、地元テレビのインタビューで「万が一のときのために、すぐに渡せる現金を用意していたのに…」と悔しさを隠せない。息子によれば、事件の前夜にも何者かに押し入られそうになっていた。警察はその関連性も調べている。(エスタード紙、アゴラ紙、バンジニュース)

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