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CBKに兵庫県国際功労賞=「日伯交流の役に立ちたい」

ニッケイ新聞 2013年12月4日

 NPO法人「関西ブラジル人コミュニティ」(以下CBK)の松原ネルソンさん(54、二世)が来社し、5月には平成25(2013)年度兵庫県功労者「国際功労賞」に松原マリナ同理事長が選ばれたなど本年の活動報告を行った。
 1995年の阪神淡路大震災で、被災者支援を目的とした多国籍コミュニティの一員として活動し始めたことがきっかけでCBKを立ち上げた。ポ語教室や通訳、ビザの各種相談を受け、ブラジル人の生活支援を、10年に渡り活動してきたことなどが、今回の国際功労賞で評価された。
 笠戸丸が神戸を出港した4月には、毎年1カ月にわたり移民祭を行っており、今年の第10回目ものべ500人の来場者を迎えた。「旧神戸移住センターから、神戸港までの道のり1・5キロを歩き、移民の気持ちを感じてもらっている」という恒例行事のほか、移民7家族の写真展示や、歌手の中平マリコさんによる歌謡ショー、映画上映会、フットサルイベントで相互理解に努めた。
 3月の「第17回神戸国際交流フェア」、10月の「多文化フェスティバル」、11月の「秋華祭」への参加、CBKが主催して6月の収穫祭「フェスタ・ジュニーナ」、絵画交流展も行われた。また7月にサンパウロ市で開催された「戦後移住60周年祭」への出席と日系人現状調査など様々な活動を行った。
 事務所を構える神戸市を中心に伊丹、宝塚など各地でのイベントに積極参加しているが、「まだあまり知られていない」と実感するネルソンさん。「ボランティア2人を含めた5人が中心になり運営している。協力者も増やしたいし、何よりもっと日伯交流の役に立ちたい」と意気込んだ。

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