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和太鼓全伯チャンピオン「飛翔」=日本大会に向け猛特訓!

ニッケイ新聞 2014年2月4日
大太鼓を用いた全体練習は迫力がある

大太鼓を用いた全体練習は迫力がある

特産のぶどうの収穫期を迎えるコロニア・ピニャールの果樹園に、迫力のある太鼓の音が鳴り響く。

昨年あった『第10回全伯太鼓フェスティバル』のジュニア部門で優勝したコロニア・ピニャールの飛翔太鼓が、3月に福島県郡山市で行われる日本太鼓ジュニアコンクールへの参加に向けて特訓中だ。

メンバーは、12~18歳の12人。2人を除く全員が初訪日。夏休みを利用し、体育館で毎日6時間ほどの練習を行っている。驚くのは、グループに指導者がおらず年長メンバーがそれを担っていることだ。

リーダーは、10歳から飛翔で和太鼓を練習してきた市川晃央(てるお)さん(20、三世)。大学進学に伴い、ピニャールを離れたが、休みのときは練習のために帰省している。

前半の基礎練習は、太鼓を約20分間、止むことなく叩き続ける。痛む腕をまっすぐ保とうと歯を食いしばる子どもたちの表情は真剣だ。

後輩にアドバイスをする市川さん

後輩にアドバイスをする市川さん

大会で演奏する4分半の曲は、曲も振り付けも部員で相談しながらつくりあげたもの。「山裾」と題名の着いた曲は、「果樹園の広がる自分たちのふるさとをイメージし、先祖に感謝の気持ちを込めて作った」(市川さん)。

大会への意気込みを聞くと「1番を目指す気持ちで練習していますが、一生懸命やるだけ」と謙虚だ。

ピニャールで和太鼓が始まったのは10年ほど前。当時は、太鼓もないので、自分たちで切り取ってきた竹を太鼓代わりに練習していた。「大会に出場してもいつもビリだった」と日本語モデル校の教師、西川ちえこさんは振り返る。ピニャールで開催される日本祭は、太鼓を購入するために始めたお祭だという。がんばる部員たちに地元の支えもあり、昨年の優勝を勝ち取った。

初めての日本で何が楽しみかと部員たちに聞くと「温泉! ディズニーランド! 食べ物!」とそれぞれに子どもらしさを覗かせた。

過去に数回、招待グループとして日本へ招かれたことはあったが、正式な日本大会参加は初。コロニア発の、おおらかな和太鼓の音を本場で轟かせ、その存在感を大いにアピールしてほしい。

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