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ニッケイ新聞 2014年3月6日

 昨日公館長表彰を受けたドウラードス日本語モデル校の校長・城田志津子さんは、「天候に左右される農作物に一喜一憂しつつ、明日を信じて子どもと遊んできた。農業で節くれだった手が誇り」と農業者らしく挨拶。また、両親がデカセギに行った生徒が夕日を眺めながら、「夕日は、ここで沈んで日本で朝日になるから、好き。お父さんお母さんお休み」と語った感動の体験を披露し、「とてもよい挨拶だった」と観客の喝采を浴びていた。

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 小野田さんは和歌山県出身。木原好規・和歌山県人会長は、「会館に出入りすることはなかったが、何十年も会費を払い続けてくれた。生活拠点を日本に移した後も、ブラジルの知人を通じてずっと。感謝したい」と話す。木原会長は1980年代初頭、仕事の都合もあって南麻州の小野田農場を訪ねたことがある。「ちょうどブルドーザーで開墾している最中で、たくましかったね」との印象を話し、実直だったというその人柄を偲んでいた。

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 「メール便約2700通未配達」とのニュースを2日、共同通信などの複数のメディアが報じた。ヤマト運輸の配達員が、配達すべきメール便を、「忙しかった」との理由で、配達できなかったものを自宅に隠していたとのこと。当地では横領やストライキなどの理由で、送ったはずのものが届かないというのは良く聞く。いずれにしても届かないと困るが、「忙しくて」というのはなんとも国柄が表れている?

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