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マナウス=ヤンマーが初の支店開設=船舶部品供給のアマゾン拠点に

 ヤンマー・サウスアメリカ(北原健二社長)がマナウス支店を開設し、4月28日から稼働を始めた。支店設置の第一目的は、アマゾン川流域で操業する船舶用エンジンの顧客に対し、迅速な技術サービスと部品供給を行うため。
 既に同社の日本人技術者である坂井富士男研修担当(63、佐賀)も、昨年から駐在を開始しており、現在4人で業務を行っている。
 坂井さんは「開設まで半年ほど準備期間を要したが、これで代理店を通さない直接の取引、コミュニケーションが可能になる。日本からの部品も直接輸入できる。お客様第一です」と意気込む。
 来月からは顧客や代理店らの技術担当者を対象に、エンジンの分解組立や、管理維持に関する研修会も実施する予定。
 ヤンマーのブラジル進出は1957年に始まり、60年にはサンパウロ州インダイアツーバ市にエンジン工場を完成した。07年、現体制に組織改変し、エンジン、農業機械に加え、ディーゼル発電機セットの製造や、小型建設機械、船舶用エンジンの輸入販売も開始している。
 同月25日には開所式典を開催し、地元取引先、水運や造船業関係者など100人以上が出席した。北原社長はあいさつで、「新たな流通拠点として期待したい。ヤンマー社製品の商品価値を最大限発揮できれば」と話した。
 式典には大阪本社からも、船舶関係を担うマリン事業部の前垣内(まえがいと)敏郎営業課長、大羽博恭同専任課長、大友勇気氏が訪れ、新たな拠点誕生を祝うとともに、今後の発展に向けた決意を新たにした。

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