ホーム | 日系社会ニュース | 日系人が振り込め詐欺?=一世の自宅に姪・甥装い

日系人が振り込め詐欺?=一世の自宅に姪・甥装い

 12日午後、ジアデマ在住の一世の女性読者から、「詐欺にあいそうになった」との連絡が編集部にあった。
 日系人と見られる電話の主は姪を装い、指定の口座に金銭を振り込むよう要求。幸い会話の最中に本人ではないと気づき、被害には至らなかった。
 電話の主は「あなたの姪だ」と言うだけだったが、「話し方に日系人に独特のイントネーションがあったので信じてしまい、こちらから『◎◎?』と名前を言ってしまった」と語る。
 しかし、電話があった前日は母の日で自宅にいたにも関わらず、「昨日電話をしたのに誰も出なかった」などと言うのを不審に思い、確認のため居住地や名前を尋ねたが、「一番上の姪だ」としか答えないなど不明な点が多かった。さらに「友人の3800レアル分の小切手をなくしたから、振り込んでほしい」との要求で詐欺と気づいた。
 後にサンパウロ市在住の妹(姪の母)に確認した所、数カ月前、彼女の勤務先にも「一番上の甥」と名乗る日系人らしき男性から詐偽目的と見られる電話があったという。
 彼女は「日系人がそんなことするはずはないと思いたいけど、日系人の発音なのは確実」と話し、「この手の電話があったら、絶対に情報をもらさず、まずは『どなたですか』と聞くように。注意して欲しい」と呼びかけた。

image_print