ホーム | ニッケイ記者がゆく、W杯観戦記 | まるでホーム!? コートジボワール戦、僕がどうしても日本に勝って欲しかった訳。@レシフェ

まるでホーム!? コートジボワール戦、僕がどうしても日本に勝って欲しかった訳。@レシフェ

ペルナンブコ州はレシフェ、アレーナペルナンブコスタジアムで行われた日本代表の初戦、残念ながらコートジボワールを相手に逆転負けを喫しましたが、会場は多くの親日ブラジル人で溢れました。

その様子を写真とともにお届けします。

まるでホーム!? コートジボワール戦

こんなブラジル人、結構いました。笑 @開門前のゲート
特にテンションの高い左端のお兄さん、どうして日本を応援しているの?と聞くと

「日本が好きだから!!」と一言。
そして、、、

まるでホーム!? コートジボワール戦

とってもお茶目な方でしたが、職業を聞くとなんとレシフェ市内在住の弁護士だとか。
「レシフェはそんなにたくさん日本人、日系人はいないが、日本食を中心にしっかりとその文化は受け入れられている。市内にはたくさんレストランはあるし、私自身も寿司、手巻き、刺身なんか大好き。
他にも、人間性、規律など、皆が日本、日本人をよく思っていると思う」
と真面目なコメントも。

日本のサッカーについては、「まだまだ、改善は必要。でも、進歩の早さは素晴らしい。
何より、プレーにアレグリア(快活さ、翻って攻撃的で楽しいサッカー、と言う感じ?)がある。応援したくなるよね」と。昨年同じ会場で行われたコンフェデ杯、イタリア戦の印象が強く残っているそうです。

まるでホーム!? コートジボワール戦

お揃いの日本代シャツを着て来場したカップル。「ホンダ、カガワのコンビネーションは最高!」

まるでホーム!? コートジボワール戦
日の丸フェイスペインティングがイカすイギリス人の4人組。

スタジアムに入ると、スタンドでは、日本代表のサポーターたちが持参して配った水色のごみ袋が良い感じの応援グッズに。

特に日本側ゴール裏では、失点して意気消沈する日本人がいる中、喉が張り裂けんばかりに「ジャッポン」と声援を送っていたブラジル人が少なからずおり、胸を打たれました。。

たくさんの方々に取材する中で感じたのは、「日本のサッカーのスタイルに魅せられ、好きになった」というブラジル人の来場者が数多くいたことです。
にも関わらず、今回の試合はその姿とは程遠い内容での敗戦。
アウェーの地で、これだけの応援をもらえる試合は今後どれだけあるでしょう。
だからこそ、良い結果を残してほしかった。

多くのブラジル人たちの期待に応えるためにも、ギリシャ戦ではリスクを恐れないサッカーを!

 

話は変わって、冒頭の写真の方々が手に着けているもの、

これは地元のレシフェ日本人会の方々が「会場を日の丸で染めたい!」との思いのもと、地元企業の協力を得ながら資金を調達し作製し、試合会場や近隣のショッピング、空港などで配って回った「日の丸手袋」。話を聞きつけた日本サッカー協会の要請もあり、計5万枚が用意され、この日は3万枚が配布されました。第二、三戦の会場でも1万枚ずつが配られるそうです。

参考記事 
W杯=「日の丸で客席埋めたい」=国旗手袋5万枚を3会場で=レシフェ文協が応援品制作=梅田大使がJFAに協力要請
https://www.nikkeyshimbun.jp/2014/140605-71colonia.html

まるでホーム!? コートジボワール戦
レシフェ日本人会の元会長で、W杯特別委員会のメンバーでもある日系二世の長井忠雄さん。
「これだけの日本人がレシフェに集まることはあまりない。日本人会の存在を知ってもらう良い機会になったのでは」と感慨深げに話していました。

まるでホーム!? コートジボワール戦
ご自身もショッピングに設置された在ブラジル日本国大使館出張所前などで、配布活動に尽力しました。

ナタル、クイアバで日の丸手袋の配布をみかけたら、ぜひ積極的に受け取りにいってみてください!

 

以上、レシフェからお届けいたしました!
次回はギリシャ戦の会場、ナタル編!!

(酒井大二郎)