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 パウミット不法伐採で危機的状況のジュサラ椰子樹の再生を支援するため、奮闘するVERSTAの小野瀬由一さんらだが、肝心の地元セッテ・バーラス市長らの関心が薄いようだ。その日系市長は「バナナ、ププーニャの方が収穫が早くて経済的」とコメントし、環境を重視する中長期的な見方に理解を示さなかった。それにジュサラ椰子樹は現在、連邦政府で食品認可を受けておらず、実はまず登録する作業から始めなければならないとか。商品化するには、地元と一体化した努力が必要だが、この調子ではどうなることやら。
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 トメアスーの小長野道則さんは約220ヘクタールの農地に20種以上の作物を育て、毎月の収入を確保している。「今ジュサラを植えれば、将来の安定収入になるのに。(楽天的な)人間性の問題かな」と指摘。イソップ寓話「アリとキリギリス」ではないが、今はあるものを収穫して生活できるため、住民らの関心が高まらないのが現状だ。当地にも「屋根の修理は好天のうちにしろ」との言葉があるが…。
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 もともとぶどうの一大産地だったコロニア・ピニャール。徳久俊行・同地文協会長によれば、「ブラジル全土でぶどうが採れ始めて価格が下がり、採算が合わなくなった」という。びわに移行したのは、農薬がほとんど要らない上、生産過剰にもならないはずとの判断からとか。出回っているのは主にサンパウロ市内で、全伯での認知度はまだ低いよう。びわも移民が持ち込んだ果物の一つ。祭りをきっかけに広く知られてほしいもの。

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