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BEGIN=唱歌や昭和の歌謡曲を歌う=比嘉栄昇がソロアルバム

 【共同】ヒット曲「島人ぬ宝」で知られる3人組バンドBEGINのボーカル比嘉栄昇。8年ぶりのソロアルバム「えいしょうか」は、9月に出した「その一」が唱歌・叙情歌を中心にした選曲で、11月の「その二」では昭和の流行歌などを歌う。
 2枚の作品はブラジルやハワイで公演したのをきっかけに生まれたという。「日系二、三世のおじいちゃんやおばあちゃんにリクエストを募ったら、唱歌や流行歌を聴きたい、と。お土産はオリジナル曲に限らなくていいんだなと思った」
 「その二」には、2013年4月に死去した〃バタヤン〃こと田端義夫さんが歌った「かえり船」を収めた。子どものころから田端さんのファンだったと言い「節回しや発音の感じが歌の技になる。バタヤンがやってきたことを、自分なりに受け継ぎたいんです」。
 アルバムには2枚で計21曲を収めた。「東京てぃんさぐ赤い花」などオリジナルもそれぞれに収録したのは強いこだわりからだ。「忌野清志郎さんは常に新しい歌を作ってステージに上がっていた。音楽を仕事にしている以上、新しいものを作り続ける覚悟を決めてやらなければならないですから」
 BEGINは15年にデビュー25周年を迎える。今後、ソロでのライブも開催する考えだ。「3人で旅をするのは楽しいが、ソロだったらフットワークも軽くなる。待っていてくださる方の近くに行って、歌うことができたらいいですね」。

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