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6月 2015の記事一覧

パナマを越えて=本間剛夫=107 (終)

     ※『追記』※帰国して半年余りが過ぎた時、思いがけなくエスタニスラウから部厚い便りを受けとった。それには私のボリビア出国以後のゲバラに関する詳細が述べられていた。その大要を箇条書きで記すことにしよう。※ボリビアは一九六七年一月二十六日死刑を廃止しているが、ゲバラ殺害はその十年後であるにも拘わらず。殺害の正当な理由の説明も ...

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どこまで残る? 文化やその意味

 28日、所要があって出かけた先で、カトリック教会の周りにケルメッセの屋台が立ち並んでいるのを見た▼時間の都合で覗きもせずに帰ってきたが、帰る途中、別の教会でも同様の飾り付けが施され、大勢の人が集まる様子を見た知人が「こういう行事をやればお金も入ってくるんだろうけど、教会本来の目的からは外れているんじゃないのかな」と呟いた▼気に ...

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リオ五輪まで残り404日=高まるは期待か、懸念か=東京へ届けスポーツの絆

マラカナン競技場(Alexandre Macieira/Riotur)

 来年8月5日のリオ五輪開幕まであと404日。今から119年前、ギリシャのアテネで近代オリンピックが始まって以来31回目、南米大陸初開催となる今回のリオ五輪はどのような大会になるのだろうか? チケット1次抽選も終わり、当選の喜びの声、惜しくも落選し2次抽選に賭ける声が聞こえる中、昨年のW杯と同様に大会設備の工事の遅れを指摘する声 ...

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「移民の日」に寄せて=内閣総理大臣 安倍晋三

安倍 晋三

 ブラジルにおいて「移民の日」を迎えるに当たり、日系社会の皆様に心からお慶び申し上げます。 本年、日本とブラジルの両国は、外交関係樹立120周年という記念すべき節目を迎えます。心よりお慶び申し上げます。 日本とブラジルは、100年以上にわたる移住の歴史、海外最大の日系社会の存在による人的絆で結ばれ、共に歩んでまいりました。昨年8 ...

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「移民の日」を祝して=外務大臣 岸田文雄

 ブラジルにおいて「移民の日」を迎えるに当たり、日系社会の皆様に心からお慶び申し上げます。 日本とブラジルの外交関係は1895年の日伯修好通商航海条約調印に始まり、日本人によるブラジル移住は1908年に開始されました。両国の歴史は、日本人による移民の歴史とも言えます。ブラジルの日系人の方々が、その不断の努力により幾多の苦難を乗り ...

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64年東京五輪秘話=日系社会も一助を担う=和田フレッドの誘致手伝う=コロニアから2千ドル支援

故和田フレッド氏(和歌山県御坊市サイトより)

 1959年5月26日、西ドイツのミュンヘンで行なわれた国際オリンピック委員会(IOC)総会で、64年の東京五輪開催が決まった。戦後わずか20年で世界的祭典を迎えることができた影には、アメリカの日系二世、和田フレッド勇の活躍があった。彼は東京招致のため中南米に足を伸ばし、ブラジルでは日系人も協力していた。(小倉祐貴記者、Text ...

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日系社会との連携強化を=駐ブラジル日本国大使 梅田邦夫

梅田 邦夫

 第107回「日本移民の日」を迎えるにあたり、心よりお慶び申し上げます。 5月下旬、モラエス下院外交国防委員長をニシモリ下院議員(日伯議連会長)と共に訪問しました。ニシモリ会長から移民107周年と外交関係樹立120周年の話をされたところ、モラエス委員長から、「移民の日に合わせ日伯関係に関する公聴会を開催してはどうか」との提案があ ...

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ガウショ物語=(36)=赤いスイカと青いヤシの実=《4》=即興詩人をよそおって

 「それはあしたにしておけ。今日は祝宴だ。ここに居て、婚姻を祝って葡萄酒を飲んだり、菓子を食ったりするがいい……。作業場へ行ってみな……」 「へぇ、親方。有難てぇことで。おれ、必ず、乾杯の仲間入りをさせてもらいます……」 「分かった、分かった。行け!」 狐は鶏小屋に入り込んだ……。 作業場で馬を降りたとき、シルーの脚は鉛のように ...

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ニッケイ俳壇(844)=星野瞳 選

『カイピリンニャ』はさとうきびを蒸留して作るブラジル伝統のカクテル『カイピリーニャ』のこと。

   アリアンサ         新津 稚鴎 秋深し味噌つけて焼くにぎり飯サボテンの実を紅くして露寒し地ひびきのして秋の雷鳴り渡る立ちのぼる焚火煙りに散る木の葉朝寒しねじり鉢巻して無職【最近の『俳誌・葛』で巻頭を得られたとも聞くが、この俳壇でも巻頭作家でもあられ、老いていよよ顕なる作者をうれしく思います】    北海道・旭川市  ...

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ニッケイ歌壇 (491)=上妻博彦 選

『カルモ』はサンパウロ市内にある公園。この公園に日本人移民が桜を植樹し、今では季節になると見事な花が咲き、桜まつりも行われる。

      サンパウロ      梅崎 嘉明 高千穂に八紘一宇の塔たつと聞きし日ありきいまはまぼろし軍籍は持てど戦爭を知らぬ父日本は敗けぬと言いつつ逝けり大本営のラジオを聴きし友人は馳せきて日本の大勝を告ぐ飛行機を搭載可能の潜水艦建造せしとか戦わず消ゆ黄金藤の花過ぎ葉陰に数多見ゆ莢実(さやみ)は時代にかかわらず垂る   「評」確 ...

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