樹海

 サンパウロ市が環境保護のために統一規格のレジ袋導入を決めたのは1月で、90日の適応期間後に規格外のレジ袋の使用が禁止されたのは5日だが、それ以降様々な問題を耳にする▼その一つは、条例が出た事も知らない商店主や消費者が多かった事だ。当然の事だが、禁止になる直前や直後にレジ袋を買いに走る商店主が出るし、監査官が来ないからと従来型のレジ袋を使う店が残る。客の方も袋代を請求されて慌てたり、消費者保護センターに駆け込んだり▼おまけに、事前に用意した分がなくなって買い足そうとしても、納品は注文から40日と聞き、代用品を探さねばならないケースも。袋を買うのを嫌ってダンボール箱を貰う人や前もって袋を用意する人などで、レジ袋の使用量が5分の1に落ちた店もあるという▼リサイクル用の袋に生ゴミなどを入れて捨てた消費者も罰金と言っても、ゴミの分別回収がされていないとかされていても部分的という区域も多いのに、商店でのレジ袋の使用だけは市内全域一斉と言うのも解せないし、トウモロコシの繊維が原料なのに製造業者の手元には原料が余りないなど、事前の準備不足は一目瞭然▼器も整えずに中身だけ先走るやり方は、材料が揃っているかを確かめずに料理を始めるのに等しいし、料理が出来てから器がないと慌てるような料理人は、他の品を作らせても同じ事と思われてしまうだろう▼ハダジ市長は、水を再利用しない洗車場には罰金を科す事も決めたが、今回も市が設定した適応期間中に準備万端となる洗車場は何%程度ある事か。石橋を叩き過ぎて渡れないのは困るが、計画性、万全の準備といった言葉が空しく響く光景が再び…。(み)

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