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総領事公邸でのデモンストレーションの様子
総領事公邸でのデモンストレーションの様子

書家浜野龍峰さんがデモ=クリチーバで書の心広める

 書家の浜野龍峰さん(福井、りゅうほう)がパラナ州クリチーバを訪れ、5月15~17日にかけて講演会やデモンストレーションを開催した。在クリチーバ日本国総領事館、国際交流基金の共催。
 浜野さんの来伯は昨年に続き2回目。昨年は、ブラジル、パラグアイ、アルゼンチン、ペルーを訪問し、40日間かけて南米で書道を紹介して回った。ブラジル日系人への関心はハワイで知り合った日系人がきっかけだったという。「日系社会で薄れつつある日本文化を思い出していただく機会になれば」と、思いを語った。
 15日にパラナ・カトリック大学、16日に第9回南パラナ日本語教師研修会で講演会を実施。17日午前に市営市場でデモンストレーション、同日午後はパラナ連邦大学で講演会兼デモンストレーションを行い、文字の成り立ちや歴史、書の心について説明した。
 市営市場で行われたデモンストレーションでは三メートル四方の布に巨大な文字を描くなど、多くの観客を引き付けた。息子と訪れた福嶋寛堂さん(二世、35、かんどう)も「昔習ったのを思い出し、懐かしくなった。書く姿に感動した」と話していた。
 16日夜には総領事公邸で浜野さんの歓迎夕食会も開かれ、日本語教師、関係者ら約50人が出席した。池田敏雄在クリチーバ総領事は「情熱的、献身的に書の普及に努めている浜野氏に敬意を示したい。日本語学習者の動機づけにもなることを期待している」と、伝えた。(長村裕佳子クリチーバ通信員)

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