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梅田大使夫妻らと移住地の皆さん。ラーモス日伯文化協会の会館の前で
梅田大使夫妻らと移住地の皆さん。ラーモス日伯文化協会の会館の前で

ラーモス移住地=夢実現へ一歩、期待高まる=梅田大使夫妻ら一行が訪問

 気温5度――曇天で南風が吹く日本の真冬のような天候の4日午後、梅田邦夫・恵子大使夫妻、池田敏雄在クリチーバ総領事、那須隆一JICAブラジル所長一行がサンタカタリーナ州西部に位置するラーモス移住地を訪問した。
 尾中弘孝ラーモス日伯文化協会会長、長南俊クリチバーノス体育文化協会会長、クリチバーノス市のアントニオ・ギジ市長、フレイ・ロジェリオ市の岩崎秀樹副市長らが出迎えて、夕闇迫るさくら公園を案内した。
 剣道場「文武館」では剣士たちの稽古振りを参観し、記念写真した。大使夫妻が最後まで残ってブラジル人を含む剣士たちに声をかけた。5月に日本武道館で行われた剣道世界大会に選抜チームの団体戦男女それぞれの大将をつとめた尾中栄作・美和兄妹にも詳しく話を聞いていた。
 一行はすっかり日の暮れたラーモス平和の鐘公園にある平和資料館を訪問し、フレイ・ロジェリオ市のオズニーアルベルトン市長、小川渡被爆者協会会長らの出迎えを受けて一時間ほど滞在し、説明を受けた。
 午後7時半、歓迎夕食会会場の八角堂に到着。ロッキ・エスタンギリン州地域開発長官と移住地住民が集まり、ドラム缶の大火鉢に赤々とおこされたかがり火が一行を出迎えた。
 移住地総出の持ち寄りと熱い味噌汁、手打ちソバでの食事のあと、太鼓の演奏と「私の町ラーモス」の歌で歓迎の気持ちを表した。それから午後10時半までゆっくりと歓談し、一行は移住地の将来に向けた夢と実現のためのプロジェクトに耳を傾けた。クリチバーノス市からフライブルゴ市までの舗装道路を完結させることの重要性、9月の50周年記念誌刊行について、移住地側から説明した。
 ポルト・アレグレ援協主催で行なわれている巡回診療の検診車の老朽化が激しいため、草の根無償援助での買い替えについても話題になり、「大変素晴らしい活動をされているのでなんとか期待に応えたい」と大使は答えたという。住民側では「診療車更新により、診療者もより安全で快適な巡回診療になる。我々にとっても本当にありがたい」と述べた。
 地元住民は「大使は丁寧に話を聞いてくださり、なおかつ前向きに返事や指摘などをしてくださった。このような大使は初めてでした。ラーモスの観光農村化の夢実現に向け、大きな一歩となるものと期待を抱かせるものとなった」との感想を寄せた。


□関連コラム「大耳小耳」□

 サンタカタリーナ州フレイ・ロジェリオ市のラーモス移住地を訪問した梅田邦夫大使夫妻。大使の訪問は13年11月の三輪昭氏以来だ。梅田大使は「移住地の励みになれば。日本との友好提携のある地域なら、その後方支援にもなる」と精力的な姿勢を見せる。同州サンジョアキンも訪問し、「大使が来るのは初めてかもしれない」と喜ぶ同地の関係者。大使の背中を見て、各地の総領事もますます移住地巡りに精進?

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